建設サイト・シリーズとは、エムシーディースリー株式会社が提供する建設業向けクラウドサービスの総称で、グリーンサイトはその中のひとつです。シリーズのサービスには共通のID(MCDP-ID)でログインし、IDは操作する人1人につき1つ、元請・協力会社どちらの立場でも同じものを使います。この記事では、一人親方・建築業・職人さんの事務代行を行っているマッセが、シリーズに含まれるサービスの違い、協力会社が実際に使うもの、共通IDの仕組み、料金と推奨環境を、公式サイトとよくある質問で確認できた内容をもとに整理します。
建設サイト・シリーズとは|グリーンサイトを中心にしたサービス群
結論から言うと、「建設サイト・シリーズ」はサービス群の名前で、「グリーンサイト」はその中の安全書類のサービスです。元請から「グリーンサイトで出してください」と言われたときも、ログインする入口はシリーズ共通になっています。
2001年に始まり、運営はエムシーディースリー
公式サイトのお知らせによると、建設サイト・シリーズは2001年にサービスを開始し、2026年に25周年を迎えました。運営会社は、2025年7月に株式会社MCデータプラスなど3社が合併して発足したエムシーディースリー株式会社です。古い資料に「MCデータプラス」とあるのは、同じ運営会社の旧社名です。
4つの区分に分かれている
公式のサービス一覧では、シリーズは「基本サービス」「プライムサービス」「技能者向けサービス」「その他のサービス」に分かれています。基本サービスが土台で、プライムサービスは元請会社が追加で契約するオプションです。
どれくらい使われているか
運営会社の発表では、2026年6月末時点で契約企業数は13万社、登録作業員数は288万人、元請会社の契約数は1,000社を超え、全国47都道府県すべてで元請会社の契約があります。元請が使っていれば、その下で働く協力会社にも登録を求められる、という形で広がっています。
シリーズのサービス一覧と違い
シリーズに含まれるサービスと、それぞれの役割を一覧にします。協力会社の事務担当者が普段触るのは、ほとんどがグリーンサイトです。
| 区分 | サービス名 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 基本サービス | グリーンサイト | 安全書類(グリーンファイル)をネット上で作成・提出・確認する |
| 基本サービス | cacicar for 建設 | グリーンサイトのデータを元請が集計・分析する |
| プライムサービス | ワークサイト | 作業予定・実績やKY活動など現場の調整業務をデジタル化する |
| プライムサービス | スキルマップサイト | 元請独自の資格を持つ人の就労実績を集計し、手当を算出する |
| プライムサービス | CCUSデータ連携サービス | 就業履歴を建設キャリアアップシステムに自動で連携する |
| 技能者向け | Myグリーンサイト | 技能者のスマホアプリ。お知らせの受け取りや入退場記録など |
| その他 | 建設サイト早払い | 請求書を支払期日前に買い取って現金化する |
グリーンサイト(安全書類の作成・提出)
作業員名簿や再下請負通知書などの労務・安全衛生の書類(グリーンファイル)を、インターネット上で作成・提出・確認するサービスです。元請・協力会社の両方が使います。現場の入退場を記録する「通門管理機能」も、グリーンサイトの機能のひとつです。詳しくはグリーンサイトとは?できること・費用・使い始めるまでをご覧ください。
cacicar for 建設(元請向けの集計・分析)
グリーンサイトにたまった情報を、現場別・協力会社別などで集計・分析する元請会社向けのサービスです。公式のよくある質問では、協力会社は利用できないとされています。
ワークサイト(現場の管理・調整)
作業予定や実績、巡視の結果などを現場で共有するサービスです。元請によっては、職長が昼礼の前に翌日の作業内容を入力する仕組みとして使っています。ワークサイトだけを単体で契約することはできず、元請が基本サービスに加えてプライムサービスを契約して使います。
スキルマップサイトとCCUSデータ連携サービス
スキルマップサイトは、元請が独自に出している資格の保有者を管理し、手当の計算まで効率化するサービスです。CCUSデータ連携サービスは、グリーンサイトの就業履歴を建設キャリアアップシステム(CCUS)へ自動で送ります。どちらも元請が契約するプライムサービスです。
Myグリーンサイト(技能者のスマホアプリ)
グリーンサイトに登録されている技能者向けのアプリで、2026年4月20日に提供が始まりました。元請からのお知らせや動画の受け取り、スマホでの入退場記録などができます。職長にはシリーズ共通のIDが自動で発行され、ワークサイトにもアプリから入れます。
建設サイト早払い(請求書の買い取り)
書類のサービスではなく、請求書を支払期日前に買い取ってもらう資金面のサービスです。別のサイトで提供されていて、使えるのはシリーズを有料契約している法人です。
協力会社が使うのはどれ?立場ごとの違い
協力会社が自分で契約するのはグリーンサイトのIDだけです。ワークサイトなどのプライムサービスは、元請が契約している現場で、追加費用なしで使う形になります。
協力会社は「ID利用料」だけで使える
公式の料金ページでは、協力会社はID利用料のみで建設サイト・シリーズを利用できるとされています。元請会社は、ID利用料に加えて現場ごとのプロジェクト利用料がかかります。料金を誰が負担するかの考え方はグリーンサイトの料金は誰が払う?で整理しています。
元請がプライムサービスを使う現場では無料で使える
ワークサイトやスキルマップサイトは、それを使っている元請の現場の編成に自社が組み込まれていれば、協力会社は無料で使えます。協力会社だけでワークサイトを契約することはできません。
二次以下で加入が難しいときは「代行登録」
一次の協力会社は原則として契約が必要です。二次以下でパソコンやスマホがないなどの理由で加入が難しい場合は、上位の会社が有償オプションの「代行登録」で代わりに登録できます。料金は1企業あたり年間2,400円(税別)で、登録月の翌月末までの最大2か月は無料、協力会社が一人親方なら無料です。
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共通ID(MCDP-ID)の仕組み
シリーズのサービスには、MCDP-IDという共通のIDでログインします。サービスごとにIDを作る必要は基本的にありません。
IDは1人1つ、元請・協力会社のどちらでも共通
公式のよくある質問では、操作する人1名ごとに1IDが必要で、IDは元請・協力会社どちらの立場でも共通で使えるとされています。元請としても協力会社としても仕事をする会社が、IDを2重に申し込む必要はありません。
同じIDで使えるもの・別のIDが必要なもの
グリーンサイトのMCDP-IDで、スキルマップサイトも使えます。ワークサイトは、Myグリーンサイトのアプリから1回タップするだけで入れるようになりました。一方、元請向けのcacicar for 建設だけは、MCDP-IDとは別に専用のIDが必要です。
ログイン画面はシリーズ共通
ログインは共通のポータル https://portal.kensetsu-site.com/login から行い、MCDP-ID(半角英数字)とパスワードを入力します。IDを忘れたときは https://portal.kensetsu-site.com/notice_mcdp_id 、パスワードを忘れたときは https://portal.kensetsu-site.com/password_init/apply から、登録メールアドレスに通知や再設定用のURLを送れます。
2026年10月から二段階認証が必須
2026年10月19日12時以降、登録メールに届くワンタイムパスワードでの二段階認証が、全企業で順次必須になっています。IDを複数人で使い回していると、コードが届く人しかログインできなくなります。詳しくはグリーンサイトの二段階認証が必須にをご覧ください。
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料金と契約の基本
シリーズの料金は年間契約で、12か月分を前払いします。協力会社のID利用料は、公式の料金ページで次のように案内されています。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 初期設定料金(初年度のみ) | 10,000円 |
| 1名プラン(1ID) | 4,800円/年 |
| 10名プラン(10ID) | 12,000円/年 |
| 追加利用料 | 10IDごとに1,000円/月 |
支払いは銀行振込のみ
クレジットカードは使えず、指定口座への銀行振込のみです。協力会社には、ID利用料の請求書が郵送で届きます。費用が発生する期間は、利用開始月から1年間です。
申込みから利用開始まで約2週間
利用料金を振り込んだ翌日以降に利用開始となり、手続きから実際に使えるまで約2週間かかります。現場に入る日が決まっているなら、早めに申し込んでおきましょう。また、自己都合で途中解約しても差額は返金されません。
サービスごとの推奨環境
推奨環境はサービスごとに違います。グリーンサイトはパソコンでの利用が前提で、ワークサイトはスマホでも使えます。
グリーンサイトはパソコン推奨、Safariは対象外
グリーンサイトの推奨環境は、Windows 11とiPadOSで、ブラウザはMicrosoft Edge(Chromium版)かGoogle Chrome(iPadではiPad版Chrome)です。SafariとFirefoxは動作環境外で、スマホは推奨環境に入っていません。iPadは横向きでの利用が前提です。
ワークサイトはスマホのSafariでも使える
ワークサイトは、Windows 11のほか、iOS・iPadOS 15以降、Android 11以降が推奨環境で、ブラウザはChrome、Edge、Safariの最新版です。スマホを持っていなくても、パソコンやタブレットとネット環境があれば使えます。
よくあるつまずきと対処
シリーズの仕組みを知らないまま使うと、IDまわりでつまずきやすくなります。よくある3つのケースと対処をまとめます。
元請ごとにIDを作ってしまった
IDは元請ごとではなく、操作する人ごとに1つです。別の元請の現場に入るときは、同じIDのまま、その元請をオーナー企業として登録して使います。会社ごと二重に申し込んでしまった場合はグリーンサイトの二重登録の直し方をご覧ください。
ワークサイトを使うよう言われたがIDがない
職長がMyグリーンサイトを使い始めると、IDが自動で発行され、アプリからワークサイトに入れます。元請によっては、グリーンサイトの従業員登録で職長のメールアドレスを登録してIDを発行する運用をしているので、元請の案内に合わせてください。
どの窓口に聞けばいいか分からない
ヘルプデスクは、ログイン後のページで案内されています。グリーンサイトの操作、ID・パスワード、ワークサイトなど、用件ごとに番号が分かれています。窓口の一覧はグリーンサイトの問い合わせ先・電話番号一覧にまとめています。
建設業の事務代行 masse(マッセ)
この作業、まるごとマッセに任せられます
グリーンサイトの新規登録やID・オーナー企業の整理、作業員名簿・安全書類の提出まで、必要な情報をLINEで送っていただければ、マッセが代わりに進めます。
よくある質問(FAQ)
建設サイト・シリーズとグリーンサイトは別のものですか?
別の契約ではありません。建設サイト・シリーズはサービス群の名前で、グリーンサイトはその基本サービスのひとつです。協力会社がグリーンサイトを使うときは、シリーズのIDを契約する形になります。
協力会社でもワークサイトを使えますか?
ワークサイトを使っている元請の現場の編成に自社が入っていれば、追加費用なしで使えます。協力会社だけで契約することはできません。
IDは会社に1つあればいいですか?
いいえ。操作する人1名ごとに1IDが必要です。事務員と社長の2人が操作するなら2ID分を申し込みます。
Myグリーンサイトを使うには別の契約が必要ですか?
Myグリーンサイトは、グリーンサイトに登録されている技能者向けのアプリで、App Storeでは無料で配信されています。現場で使うかどうかは元請の運用によるので、まずは元請や所属会社の案内を確認してください。
MCデータプラスとエムシーディースリーは同じ会社ですか?
同じ運営会社です。2025年7月に株式会社MCデータプラスなど3社が合併し、エムシーディースリー株式会社になりました。
ログインできないときはどうすればいいですか?
ログイン画面のMCDP-ID通知とパスワード再設定を試し、それでも駄目ならID・パスワードの窓口に相談します。原因の切り分けはグリーンサイトにログインできない原因と対処法をご覧ください。
まとめ|シリーズの全体像を知ればIDで迷わない
建設サイト・シリーズは、グリーンサイトを中心に、ワークサイト、スキルマップサイト、CCUSデータ連携サービス、cacicar for 建設、技能者向けのMyグリーンサイト、請求書買取の建設サイト早払いからなるサービス群です。協力会社が自分で契約するのは基本的にグリーンサイトのIDだけで、プライムサービスは元請の現場で追加費用なしで使います。
IDは操作する人1人につき1つで、元請・協力会社のどちらの立場でも共通です。二段階認証が必須になった今は、IDを使い回さず、一人ひとりが自分のメールアドレスで受け取れる状態にしておくことが大切です。
登録やIDの整理に手が回らない、まとめて任せたいという場合は、マッセのグリーンサイト・Buildee登録代行でお手伝いしています。現場からLINEで送るだけで進められますので、相談だけでもお気軽にどうぞ。なお、サービス内容や料金、推奨環境は変わることがあります。最新の情報は建設サイト・シリーズの公式サイトでご確認ください。