工事安全衛生計画書の書き方|全建統一様式第6号の項目別の記入ポイント

工事安全衛生計画書は、その現場でどんな危険があり、それをどう防ぐかを事前にまとめる書類です。全建統一様式では第6号にあたり、協力会社(下請負人)が作成して元請に提出します。この記事では項目ごとの書き方と、よく混同される安全衛生計画書(参考様式第2号)との違い、そして差し戻されにくい書き方のコツを解説します。

A blueprint of a building with a bunch of windows
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先に整理。第6号と参考様式第2号は別の書類

名前が似ているため取り違えが起きやすいところです。元請から「安全衛生計画書を出して」と言われたとき、どちらを指しているのか確認してください。

書類様式中身
工事安全衛生計画書全建統一様式 第6号その工事に限った安全衛生の計画。作業内容や危険性、対策を現場単位で書く
安全衛生計画書全建統一参考様式 第3号会社としての方針・目標・年間の管理体制。作業所ごとに下請が作成する

ざっくり言えば、第6号は「この現場でどうするか」、参考様式第2号は「会社としてどう取り組むか」です。両方を求められる現場もあります。

誰が作って、誰に出すのか

作成するのは協力会社(下請負人)で、提出先は元請負人です。実際に手を動かすのは現場の責任者であることが多いのですが、方針や目標の部分は会社として決めるべき内容です。現場任せにすると、毎回書きぶりが変わってしまいます。

一次下請けが作るのが基本ですが、元請の指示によって二次以降にも求められることがあります。作業の危険性が高い工種ほど、下位まで求められる傾向があります。

項目別の書き方

様式に並ぶ主な欄と、書くときのポイントをまとめました。ここを埋めれば形になります。

項目書き方のポイント
工事名・工期元請の書類と表記を揃えます。略称にすると照合で引っかかります
安全衛生方針・目標「災害ゼロ」だけでは足りません。数値や行動で書きます(例:新規入場者教育の実施率100%)
作業内容自社が担当する工種を具体的に。「その他」でまとめないこと
予想される危険性・有害性墜落、飛来落下、感電、粉じんなど、その作業に実際にあるものを挙げます
危険に対する対策危険性ひとつに対して対策ひとつ。対応関係が分かるように並べます
使用する機械・工具持ち込む機械を書きます。持込機械等使用届と食い違わせないこと
有資格者・作業主任者選任が必要な作業は、氏名と資格を明記します
安全衛生管理体制職長、安全衛生責任者を誰が務めるかを書きます
教育・訓練の計画新規入場者教育やKY活動の実施時期を書きます
man in orange and black vest wearing white helmet holding yellow and black power tool
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差し戻されないための3つのコツ

形式が整っていても内容で戻されることがあります。実務でよく指摘されるのは次の3点です。

  1. 実行できることだけ書く。この書類は現場で実際に機能させるためのものです。守れない計画を書くと、事故が起きたときに「計画と違う」と問われます。
  2. 他の書類と数字を合わせる。作業員名簿の人数、持込機械等使用届の機械、施工体制台帳の工期。ここがズレると必ず指摘されます。
  3. 前の現場のコピーをそのまま使わない。工種も危険性も現場ごとに違います。使い回しは一目で分かります。

とはいえ、毎回ゼロから書く必要もありません。工種ごとの雛形を社内に持っておき、現場固有の部分だけ差し替えるのが現実的なやり方です。

よくある質問(FAQ)

Q. 一人親方でも提出が必要ですか?

元請から求められれば提出します。人数が少なくても、その作業の危険性と対策を書く必要があることは変わりません。逆に人数が少ない分、記載する内容もシンプルになります。

Q. 短期間の工事でも必要ですか?

元請の運用によります。1日で終わる作業でも求められる現場はあります。判断に迷ったら提出しておくほうが安全です。出して困る書類ではありません。

Q. 様式はどこで手に入りますか?

全国建設業協会が定めた標準様式で、Excel形式のテンプレートが広く出回っています。グリーンサイトやBuildeeなどのシステムを使っている場合は、登録した情報から自動で組み上がるため、手書きより早く済みます。

Q. 工期が延びたら出し直しますか?

工期や作業内容が変わったら、その部分を修正して出し直します。特に作業員が入れ替わったり、新しい機械を持ち込んだりした場合は必要です。元請の担当者に一報を入れてから進めてください。

まとめ:現場ごとに書き分け、他の書類と数字を合わせる

工事安全衛生計画書(全建統一様式第6号)は、協力会社が作って元請に出す、その現場限りの安全計画です。危険性と対策を一対一で書き、作業員名簿や持込機械等使用届と数字を揃えることが差し戻しを防ぐ近道になります。会社としての方針を書く安全衛生計画書(参考様式第2号)とは別物なので、どちらを求められているか確認してください。書類の作成そのものが負担なら、建設業特化の事務代行マッセにLINEでお任せいただけます。

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