作業間連絡調整書の書き方と記入例|参考様式第4号を項目別に解説

作業間連絡調整書は、同じ現場で複数の業者が同時に動くときの危険を防ぐための書類です。全建統一様式では参考様式第4号にあたり、その日または翌日の作業内容と注意事項を書いて、朝礼や昼礼で全体に周知します。この記事では項目ごとの書き方と記入例、そして毎日書く負担を減らす進め方を解説します。

seven construction workers standing on white field
Photo by Scott Blake on Unsplash

何のための書類か

目的は混在作業による事故を防ぐことです。上で溶接をしているのに下で資材を運んでいた、クレーンが旋回する範囲に別の業者が入っていた。こうした状況は、お互いに相手の作業を知らないから起きます。

そこで、その日どこで誰が何をするのかを一枚にまとめ、全体で共有します。現場は日々変わるので、この書類も日ごとに作り直すのが基本です。全体朝礼のあとや昼礼のタイミングで配られるのが一般的な運用になります。

項目別の書き方と記入例

様式の主な欄と、書くときのポイントです。抽象的に書いても意味がないので、場所と時間をできるだけ具体的にするのがコツになります。

項目書き方と記入例
日付その日の分か翌日の分かをはっきりさせます
会社名・職種当日入場する業者を並べます。名簿と食い違わせないこと
作業場所「3階東側」「B通り足場上」など、階と方角まで書きます。「現場内」では意味がありません
作業内容「配管取付」「型枠解体」など具体的に。工種名だけで終わらせないこと
作業時間開始と終了。他社と重なる時間帯が一目で分かるように書きます
使用する機械クレーン、高所作業車など。旋回範囲や可動域が他社に関わるものは必ず
危険予知・注意事項「上部で溶接あり。火花注意」「10時〜11時 揚重のため通行止め」など、他社に伝えたいことを書きます
連絡事項資材の搬入時間、立入禁止区域の設定など
a notepad with a pen on top of it
Photo by Thomas Bormans on Unsplash

形だけにならないための3つのポイント

毎日書くうちに、前日のコピーになりがちな書類です。それでは事故は防げません。次の3点を意識すると、実際に機能する内容になります。

  1. 他社に知らせたいことだけ書く。自社内で完結する作業の注意点は、自社のKY活動で扱えば十分です。この書類の読み手は他業者だと意識してください。
  2. 時間帯を必ず入れる。「本日クレーン作業あり」では避けようがありません。「10時〜11時」と書けば他社が動けます。
  3. 変更が出たらその場で伝える。書類は朝の時点の予定です。予定が変わったのに紙のままにしておくと、かえって危険になります。

毎日の負担を減らすには

現場ごとに登場する業者と工種はある程度決まっています。工種別に定型の危険予知を用意しておき、当日の場所と時間だけ差し替える形にすると、作成時間はかなり短くなります。

Buildeeやグリーンサイトなどのシステムでもこのやり取りを扱えます。紙を配る運用から切り替えると、変更があったときの共有も早くなります。元請が導入している場合は、その仕組みに乗るのが結局は楽です。

よくある質問(FAQ)

Q. 誰が作成するのですか?

現場全体をまとめる立場である元請が取りまとめるのが基本です。各業者は自社の作業内容と注意事項を申告し、それを元請が一枚にまとめて周知します。下請けの立場では、自社の欄を正確に申告することが役割になります。

Q. 毎日必ず作らないといけませんか?

現場の運用によります。作業内容が日々変わる現場では毎日、動きが少ない現場では週単位で運用しているところもあります。元請の指示に従ってください。

Q. 自社だけで作業している現場でも必要ですか?

混在作業を防ぐための書類なので、他業者がいなければ意味は薄くなります。ただし元請が全現場で運用している場合は求められます。作業の記録としても残るので、出しておいて損はありません。

Q. 新規入場者調査票や安全ミーティング報告書とはどう違いますか?

新規入場者調査票(参考様式第3号)は、初めて現場に入る人の経歴や資格を確認するものです。安全ミーティング報告書(様式第8号)は、作業前の打ち合わせ内容を記録するものです。作業間連絡調整書は業者間の調整に特化した書類で、それぞれ役割が違います。

まとめ:場所と時間を具体的に書けば、書類として機能する

作業間連絡調整書(全建統一参考様式第4号)は、混在作業の事故を防ぐために、その日の作業内容と注意事項を業者間で共有する書類です。作業場所は階と方角まで、時間帯は具体的に。他社に伝えたいことだけを書くのがコツです。工種別の定型文を用意しておけば、毎日の作成もそれほど負担になりません。安全書類全般の作成が回らない場合は、建設業特化の事務代行マッセにご相談ください。

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