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建設業の求人で最初に見られる写真は、働いている人が写っている1枚にしてください。社屋や重機だけの写真は、どの会社の求人でも似たようなものになり、「誰と働くか」が伝わりません。写真はスマホで十分です。この記事では、求人に載せたい5カット、スマホで撮るときのコツ、顔を出せないときの撮り方、元請の現場で撮影するときの確認事項を解説します。

一覧で選ばれるのは、人が写っている写真
求人の一覧画面では、タイトル・給与・勤務地と並んで小さな写真が1枚表示されます。ここで多いのが、会社の外観、トラック、重機、きれいな施工写真です。どれも悪くありませんが、求職者が知りたいのは「どんな人が働いているか」です。
人が写っていると、年齢層、現場の雰囲気、服装、道具の様子が一度に伝わります。文章で「アットホームな職場です」と書くより、昼休憩に数人で座っている写真1枚のほうが早いです。
求人に載せたい5カット
この5枚があれば、たいていの媒体の写真枠は埋まります。
①作業中の手元のアップ
工具を使っている手、材料を押さえている手、墨を出している瞬間。顔が写らないので許可が取りやすく、仕事の中身が最も伝わるカットです。ピントが手元に合っていれば、背景が多少散らかっていても問題ありません。
②2人以上で作業している場面
誰かと一緒に働いている写真は、「ひとりで放置されない」という安心につながります。職長が指示している場面、2人で材料を運んでいる場面など、やり取りが見えるものを選んでください。
③朝礼や休憩など、作業以外の場面
人柄が出るのはここです。朝礼で円になっているところ、昼に弁当を広げているところ、現場から戻って道具を片付けているところ。かしこまっていない写真のほうが伝わります。
④道具・車両・装備
支給される装備や社用車は、入社後の生活に直結します。新しい安全帯、きれいに積まれた資材、社名の入った車。「道具は会社が用意します」と文章で書くより説得力があります。
⑤完成した現場
自分の仕事がどう形になるかを示す1枚です。これだけを並べると「人が見えない求人」になるので、5枚のうち1枚程度にとどめてください。

スマホで撮るときのコツ
専用の機材は不要です。次の5点だけ意識してください。
- 明るいうちに撮る。夕方の暗い現場は暗く沈んで写ります
- 逆光を避ける。太陽を背にして撮ると顔や手元が黒くつぶれません
- 横向き(横長)で撮る。求人サイトの写真枠は横長が基本です
- 少し引いて撮る。あとから切り抜けますが、足りない部分は足せません
- 同じ場面を3枚撮る。ぶれや目つぶりを避けられます
加工は明るさを少し上げる程度にとどめてください。色を派手にしたり、人を合成したりすると、実際の現場と印象が変わり、見学や面接で「写真と違う」となります。
顔を出せないときの撮り方
本人が顔出しを望まない場合や、許可が取れない場合は、顔を写さずに人の存在を伝えます。
- 後ろ姿(作業に向かっている背中、並んで歩いているところ)
- 手元のアップ(顔が入らない角度)
- ヘルメットと安全帯を身につけた胸から下
- 斜め後ろから、職長と話している構図
顔にぼかしを入れる方法もありますが、不自然に見えるため、最初から顔が入らない角度で撮るほうがきれいに仕上がります。掲載前には、写っている本人に見せて了承を取ってください。退職した方が写っている古い写真を使い続けるのも、トラブルのもとです。
元請の現場で撮るときは、先に確認する
下請として入っている現場は、自社の敷地ではありません。撮影の可否は現場ごとのルールに従ってください。確認するのは次の点です。
- そもそも撮影してよいか(元請・現場代理人に確認)
- 公開してよいか(社内資料のみ可、という現場もあります)
- 写ってはいけないもの(図面、施主名、他社の社名、近隣の建物、個人宅の内部)
- 他社の職人さんが写る場合の扱い
判断に迷うなら、自社の作業場や資材置き場で撮るほうが安全です。現場でなくても、道具の手入れや打ち合わせの場面であれば十分伝わります。
撮影を1回で終わらせる段取り
「そのうち撮る」と思っているうちは、いつまでも撮れません。30分で5カットを撮る段取りを決めてしまってください。
- 撮る日を決める(現場が落ち着いている日の朝か、片付けの時間帯)
- 撮る人を1人決める(社長でも事務員でも構いません。複数人が撮ると画質がばらつきます)
- 協力してもらう職人さんに前日に声をかける(当日いきなり頼むと身構えます)
- 5カットのリストを紙かスマホのメモに書いて持っていく
- 撮り終わったらその場で確認し、暗い・ぶれているものは撮り直す
撮影中は、作業を止めさせないことが大切です。ポーズを取らせた写真は不自然になり、職人さんの負担にもなります。普段どおり動いてもらい、こちらが角度を変えて撮るほうが、いい表情が残ります。
撮った写真は、求人以外にも使える
同じ5カットは、次の場所でもそのまま使えます。1回の撮影で複数の用途をまかなえるので、撮影のハードルが下がります。
- 自社サイトの会社紹介・施工実績のページ
- Googleビジネスプロフィールの写真(会社名で検索されたときに出ます)
- 見積書や提案書の表紙
- SNSの投稿(採用の告知にも使えます)
- 名刺や封筒などの印刷物
求人を見た人は、ほぼ必ず会社名で検索します。そのときに出てくる自社サイトやGoogleの情報に同じ雰囲気の写真があると、求人とのつながりが感じられ、応募の後押しになります。
写真を差し替えるタイミング
写真は1年に1回を目安に見直してください。古い写真を使い続けると、服装や装備が現在と合わなくなり、面接に来た人が違和感を持ちます。季節の差も意外と目立ちます。真冬の防寒着姿の写真を夏の求人に使っていると、更新していない会社に見えます。
撮影は、現場が落ち着いている日に30分ほど時間を取って、5カットまとめて撮るのが効率的です。撮った写真は日付ごとにフォルダ分けして保存しておくと、翌年の差し替えが楽になります。
写真をそろえても表示が伸びないときは、掲載先を見直す段階です。マッセは建設・建築業専門の求人サイト「GATEN職」の正規代理店として、掲載のご相談と求人原稿のたたき台づくりをお引き受けしています。写真の選び方もあわせてご相談いただけます。詳しくはGATEN職の掲載相談ページをご覧ください。
よくある質問
Q. プロのカメラマンに頼んだほうがいいですか?
予算が取れるなら効果はありますが、優先度は高くありません。スマホで撮った自然な現場写真のほうが、作り込んだ写真より現場の空気が伝わることもあります。まずは自社で5カット撮り、反応を見てから検討してください。採用サイトを作る段階になったら、プロに依頼する価値が出てきます。
Q. 写真が1枚しかありません。何を撮ればいいですか?
1枚なら、2人以上が作業している横長の写真を選んでください。人数と年齢層と仕事の中身が同時に伝わります。どうしても人が写せない場合は、道具を持った手元のアップにしてください。
Q. 工事写真(施工記録)を流用してもいいですか?
黒板が写り込んだ記録写真は、求人向けには向きません。目的が違うため、構図が記録優先で人が小さく写っていることが多いためです。求人用には、人の表情や手元が見える写真を別に撮ってください。工事写真そのものの撮り方は現場写真の撮り方で解説しています。
Q. 社員が写真に写るのを嫌がります。
無理に頼まないでください。顔が入らない角度で撮る、新しく入った人に協力してもらう、社長自身が写るなどの方法があります。写真の使い道(求人ページに載せる、期間はどれくらい)を具体的に伝えると、了承が得られることもあります。退職時に削除してほしいと言われる場合に備えて、差し替えられる体制にしておくと安心です。
まとめ:人が写った横長の1枚を、まず用意する
建設業の求人写真は、作業中の手元、2人以上で作業する場面、朝礼や休憩、道具や車両、完成した現場の5カットをそろえてください。撮影はスマホで十分で、明るいうちに、逆光を避け、横長で、少し引いて撮るのがコツです。顔を出せない場合は後ろ姿や手元で人の存在を伝えます。元請の現場では撮影と公開の可否を先に確認し、迷うときは自社の作業場で撮ってください。写真と原稿を整えたうえでの掲載のご相談はGATEN職の掲載相談ページから承っています。

