建設サイト早払いとは|請求書を早く現金化する仕組み・手数料・申込みの流れ

建設サイト早払いとは、グリーンサイトを運営するエムシーディースリー株式会社が、支払期日前の請求書を買い取って先に現金化するサービスです。使えるのは「建設サイト・シリーズ(グリーンサイト)」を有料で契約している法人で、手数料は入金までの期間に応じて1%から、発注元の会社の承諾を得て買い取る仕組みです。建設業の事務代行を行っているマッセが、使える会社の条件、対象の請求書、手数料、申込みから入金までの流れを、公式サイトと利用規約で確認できた内容で整理します。

目次

建設サイト早払いとは|グリーンサイト運営会社の請求書買取サービス

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結論から言うと、建設サイト早払いは「請求書の買い取り」で、お金を借りる融資とは別のものです。元請や上位の会社に出した請求書を、支払期日より前に運営会社が買い取り、手数料を差し引いた金額を振り込みます。

仕組みは「3社間ファクタリング」

ファクタリングは、まだ入金されていない請求書(売掛金)を買い取ってもらい、先に現金にする方法です。建設サイト早払いは、請求書を出した会社、支払う側の発注元の会社、運営会社の3社がそろって手続きする「3社間」の形です。発注元の会社が「この請求書を譲ってよい」と承諾した時点で買い取りが成立します。

運営はグリーンサイトと同じエムシーディースリー

提供しているのは、グリーンサイトを含む「建設サイト・シリーズ」を運営するエムシーディースリー株式会社(旧・MCデータプラス)です。公式サイトは https://kensetsu-site-hayabarai.com/ で、グリーンサイトとは別のサイトです。

借入ではないので返済はない

公式のよくある質問では、売掛債権の売却なので負債にならず、返済も不要と説明されています。保証人や担保も不要です。「償還請求権なし型」のため、発注元から代金を回収できなくなっても、請求書を売った側に請求は来ないとされています。

使える会社・使えない会社

使えるのは、建設サイト・シリーズを有料で契約している法人です。個人事業主は利用規約で対象外とされているため、個人で営業している一人親方は使えません。

建設サイト・シリーズの有料契約が前提

利用規約では、利用登録を申請できるのは「建設サイト・シリーズ」の有料利用者に限られると定められています。グリーンサイトでID利用料を払って自社でログインしている会社が対象です。グリーンサイトの料金の考え方はグリーンサイトの料金は誰が払う?で整理しています。

法人のみで、日本の法人であること

規約では、利用登録できるのは日本の法律に基づいて設立され、国内に本店がある法人とされています。会社にしていない一人親方や個人の工務店は、グリーンサイトを有料契約していても対象外です。

代行登録の会社は先にグリーンサイトの契約から

上位の会社に代わりに登録してもらっている「代行登録」の状態では使えません。まず自社でグリーンサイトを契約する必要があります。協力会社としての申込みの流れはグリーンサイトの協力会社登録をご覧ください。

買い取ってもらえる請求書の条件

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どんな請求書でも買い取ってもらえるわけではありません。利用規約に書かれている主な条件は次のとおりです。申し込む前に、手元の請求書が当てはまるか確認しておきましょう。

税込30万円以上・円建て・銀行振込

対象は、請負契約か売買契約にもとづく請求書で、請求金額が税込30万円以上、円建てで、支払い方法が銀行振込のものです。手形や電子記録債権で支払われる請求書は対象外です。上限金額は設けられていませんが、審査の結果によっては希望どおりにならない場合があります。

支払期日が申込日から11日以上180日以内

申込みの日から数えて11日以上、180日以内の請求書が対象です。近すぎても遠すぎても使えません。

検収が終わり、金額と期日が確定していること

発注元の検収が終わった「確定した債権」だけが対象です。請求金額と支払期日が決まっていない出来高の見込みなどは買い取ってもらえません。また、請求書の一部だけを売ることはできず、記載された代金の全額が対象になります。

発注元の会社も利用登録していること

規約では、請求先である発注元の会社が事前に利用登録を済ませ、債権の譲渡を承諾していることが条件です。公式サイトでは、発注元への連絡や登録のサポートは運営会社が行うと案内されています。あわせて、取引の契約で「債権を第三者に譲ってはいけない」という特約(譲渡制限特約)がついていないことも条件です。

請求書の控えや取引先ごとの支払期日がばらばらで、どれが使えるか分からないという方へ。書類の整理やグリーンサイトの入力なら、マッセがお手伝いできます。LINEで相談する

手数料はいくら?2026年10月からの料率

手数料は、入金までの期間ごとに幅のある料率で決まります。2026年10月1日午前0時以降の申込みから、次の料率が適用されています。具体的な率は申込みの内容に応じて決まり、審査のあとに画面で確認できます。

入金までの期間改定後(2026年10月1日〜)改定前
30日以内1%〜3%1%
31日〜60日1.5%〜4.5%2%
61日〜90日2.5%〜6%3%
91日以上運営会社の基準で個別に決定4%〜6%(180日以内まで段階制)
出典:建設サイト早払い公式サイト「手数料率改定について」(2026年8月28日掲載)

期間の数え方は「買取確定日」から

入金までの期間は、買取確定日(発注元の会社が承諾した日)から数えます。申込みをした日ではない点に注意してください。発注元の承諾が遅れると、そのぶん期間の数え始めも後ろにずれます。

どちらの料率になるかは申込日時で決まる

料率は申込みの日時で決まります。2026年9月30日23時59分までに申し込んだ分は、振込が10月以降でも改定前の料率です。今から申し込む分は改定後の料率になります。

初回の買取手数料が無料になる特典

公式サイトの案内資料では、はじめて買取を申し込む法人を対象に、初回の買取手数料を無料にする特典が案内されています(2025年10月1日から、終了日は未定)。1回の申込みにつけられる請求書は1枚で、同時に複数申し込んだ場合は金額がいちばん大きいものが対象です。使う前に最新の案内を確認してください。

手数料のほかにかかるお金

利用登録と月額の利用料は0円です。振り込まれるのは、請求書の金額から手数料を差し引いた額です。たとえば100万円の請求書に3%が適用されれば、手数料は3万円になります。また規約では、発注元が支払うときの振込手数料を自社負担にすると指定した場合、その分も差し引かれると定められています。

申込みの流れ|利用登録から入金まで

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手続きは、最初に一度だけ行う「利用登録」と、請求書ごとに行う「買取申込」の2段階で、どちらもオンラインで進められます(条件によってはオンライン以外の手続きもあります)。公式の案内資料とお知らせに沿って並べます。

ステップ1|公式サイトから利用登録を申し込む

公式サイトの「利用登録(登録・月額利用料0円)」のボタンから申し込みます。この段階では書類の提出は不要です。会社名はグリーンサイトに登録している正式名称で入力します。利用登録の審査期間は、原則として即日〜3営業日以内とされています。

ステップ2|届いたメールからパスワードを設定する

審査が終わると、パスワード設定を依頼するメールが届きます。メールに書かれたURLからパスワードを設定し、早払いのマイページにログインします。グリーンサイトのMCDP-IDとは別のログインです。

ステップ3|マイページで振込先の口座を登録する

マイページの案内から口座情報を登録します。規約では、登録できる口座は会社名義の法人口座か代表者の口座に限られています。

ステップ4|買い取ってほしい請求書を申し込む

マイページの「買取申込」から、買い取りを希望する請求書の情報を入力して申し込みます。必要な書類は原則として請求書だけで、グリーンサイトとの連携があるため決算書や口座明細の提出は不要とされています。ただし条件によって追加の書類を求められることがあります。買取申込の審査も、原則として即日〜3営業日以内です。

ステップ5|審査後に手数料率を確認して承諾する

2026年10月以降の申込みから加わった手順です。審査に通ると、メールとシステム上で知らせが届き、買い取る債権の情報と手数料率・手数料額が表示されます。内容に納得できれば、システム上で承諾します。条件が合わなければ、ここで申込みを取り下げることもできます。自社が承諾するまで、発注元には何も送られません。

ステップ6|発注元の会社が承諾して買取成立

自社が承諾すると、発注元の会社に承諾の依頼が送られます。発注元が内容を確認して承諾した時点で、はじめて買い取りが成立します。自社が承諾しただけでは成立していない点に注意してください。

ステップ7|登録した口座に入金される

審査と双方の承諾が終わると、通常2〜3営業日程度で登録口座に振り込まれます。申込金額が1,000万円を超える場合は別途書類の提出が必要になり、発注元の承諾から振込まで10〜14営業日程度かかる可能性があると案内されています。

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発注元(元請)にはいつ伝わるのか

3社間の仕組みなので、本申込みでは発注元の承諾が必ず必要です。発注元に知られずに使うことはできません。一方で、相談や仮審査の段階では発注元に連絡はいきません。

仮審査なら発注元に連絡はいかない

公式サイトの問い合わせフォームで「請求書買取の仮審査」を受け付けています。会社の住所、売掛債権の金額、発注元の会社名と住所などを書いて送ります。仮審査で発注元へ連絡がいくことはないと明記されています。

本申込みは自社の承諾のあとに発注元へ

発注元に承諾の依頼が届くのは、ステップ5で自社が手数料率を承諾したあとです。気になる場合は、先に担当者へひと言伝えておくと話が早く進みます。

ほかの資金調達との違い

公式サイトでは、2社間ファクタリングや銀行融資との比較表を載せています。主な項目を抜き出すと次のとおりです(2社間ファクタリングの数字は、公式サイトが他社の一般的な例として載せているものです)。

項目建設サイト早払い(3社間)2社間ファクタリング銀行融資
手数料・金利1%〜10〜30%年率1〜6%程度
取引先への通知必要(正式合意)不要不要
返済義務なし(償還請求権なし)業者によるあり
買取・借入できる額30万円〜数百万〜数千万審査次第
審査のスピード即日〜3営業日(原則)即日〜数日数週間〜
出典:建設サイト早払い公式サイトの比較表

2社間ファクタリングとの違いは「取引先の承諾」

2社間は発注元に知らせずに使える代わりに、手数料が高くなりやすい形です。建設サイト早払いは発注元の承諾が必要な代わりに、手数料が低めに設定されています。

銀行融資との使い分け

融資は返済が必要な借入で、早払いは請求書の売却です。銀行から借入をして返済中の会社でも利用できます。どちらが合うかは、顧問の税理士など会社のお金の相談先とも話して決めてください。

うまくいかないときの対処

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思いどおりに進まないときの確認先をまとめます。

利用登録や買取の審査に通らなかった

審査の結果によっては希望に添えない場合があると公式でも明記されており、規約上、利用登録を断った理由を開示する義務はないとされています。法人であること、有料契約、請求書の金額や期日といった条件を先に見直してください。

発注元が承諾してくれない・承諾が遅い

買い取りは発注元の承諾で成立するため、承諾が出なければ入金されません。公式の案内でも、承諾に時間がかかる場合があるとされています。発注元への連絡や登録のサポートは運営会社が行うので、進まないときは早払いの窓口に状況を相談しましょう。

問い合わせ先がグリーンサイトと違う

早払いの問い合わせは、グリーンサイトのヘルプデスクとは別の窓口です。公式サイトとお知らせで案内されている連絡先は次のとおりです。グリーンサイト本体の窓口はグリーンサイトの問い合わせ先・電話番号一覧にまとめています。

窓口連絡先
建設サイト早払いサービス問合せ窓口(電話)03-4446-2798
同(メール)dp.hayabarai@mcd3.co.jp
仮審査・利用登録の相談公式サイトの問い合わせフォーム
受付時間:平日10:00〜17:00(手数料率改定のお知らせ・2026年8月28日より)

建設業の事務代行 masse(マッセ)

この作業、まるごとマッセに任せられます

早払いの申込みはご自身で行っていただくものですが、その前提になるグリーンサイトの登録や、請求書・安全書類の整理なら、必要な情報をLINEで送っていただければマッセが代わりに進めます。

よくある質問(FAQ)

一人親方でも建設サイト早払いは使えますか?

法人化していない一人親方は使えません。利用規約で、利用登録できるのは法人に限られ、個人事業主は対象外とされています。

グリーンサイトに代行登録されているだけでも使えますか?

使えません。代行登録の状態や未契約の会社は、別途グリーンサイトを自社で有料契約する必要があります。グリーンサイトそのものの仕組みはグリーンサイトとは?できること・費用・使い始めるまでをご覧ください。

請求書の一部の金額だけ早くもらうことはできますか?

できません。規約で、買い取りは請求書に書かれた代金の全額が対象で、一部だけの買い取りは行わないとされています。

発注元に知られずに使えますか?

本申込みでは発注元の承諾が必要なので、知られずに使うことはできません。仮審査の段階では、発注元に連絡はいかないと案内されています。

申し込んでから入金まで何日かかりますか?

審査と双方の承諾が終わってから、通常2〜3営業日程度で振り込まれます。発注元の承諾に時間がかかると、その分遅くなります。

手数料は申し込む前に分かりますか?

料率の幅は公式サイトで公開されていますが、実際の率は申込み内容に応じて決まります。2026年10月以降は、審査のあとに手数料率と手数料額が画面に表示され、承諾するかどうかを選べます。

まとめ|条件と手数料を確かめてから申し込む

建設サイト早払いは、グリーンサイトの運営会社が支払期日前の請求書を買い取るサービスです。使えるのは建設サイト・シリーズを有料契約している法人で、請求書は税込30万円以上・銀行振込・支払期日まで11日以上180日以内などの条件があります。手数料は2026年10月から、入金までの期間に応じて1%〜6%の幅で個別に決まる形に変わりました。

審査後に手数料を確認して承諾し、発注元が承諾した時点で買い取りが成立します。まずは仮審査で、手元の請求書が対象になるかを確かめるのが確実です。

早払いを使う前提として、グリーンサイトの契約や請求書まわりの事務が整っていることが欠かせません。登録や書類の整理に手が回らないときは、マッセのグリーンサイト・Buildee登録代行でもお手伝いしています。なお、手数料や条件は変わることがあります。最新の情報は、建設サイト早払いの公式サイトでご確認ください。

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