建設業で求人を出しても応募が来ない理由|直す順番と見直す場所

※本記事にはプロモーション(正規代理店としてのサービス紹介)が含まれます。

建設業で求人を出しても応募が来ないときは、媒体を変える前に「どの段階で止まっているか」を切り分けてください。応募までには、求人が検索結果に表示される、クリックされる、最後まで読まれる、応募ボタンが押される、という4つの段階があります。止まっている段階によって直す場所はまったく違い、原稿を書き直すべきときに媒体を変えても結果は同じです。この記事では、4段階の切り分け方、段階ごとの直し方、建設業でとくに多い落とし穴、そして1週間でできる見直しの順番を解説します。

Photo by Scott Blake on Unsplash
目次

応募が来ない会社で、実際に起きていること

事務代行として建設会社の事務を預かっていると、「求人を出しているのに一人も来ない」というご相談をよくいただきます。内容を伺うと、共通点があります。

媒体を変えても、載せている原稿が同じ

いちばん多いのがこれです。ハローワークに出して反応がないので求人サイトに出す、そこでも来ないので別のサイトに移る。ところが原稿は最初に作った文章をそのままコピーしています。求人の中身が同じなら、場所を変えても読む人の反応は変わりません。媒体を変えて効果が出るのは「その媒体に見てほしい人がいる」場合だけで、原稿が弱いときは何回引っ越しても同じところで止まります。

条件が同業他社と横並びで、選ぶ理由がない

「日給12,000円〜、経験者優遇、社会保険完備、資格取得支援あり」。この並びは、同じ地域の同業他社の求人にもほぼそのまま載っています。読む側から見ると違いがないので、最後は家からの近さか、金額の数字だけで比べられます。条件で差がつけられないなら、仕事の中身と働き方の具体で差をつけるしかありません。

応募はあったのに、連絡が遅れて消えている

意外と多いのがこの段階です。求人サイトの管理画面に応募が入っているのに、社長が現場に出ていて3日気づかない。折り返したときには別の会社で面接が決まっている。応募はゼロではなかったのに、社内では「応募が来ない」という認識になっています。まずは管理画面とメールを確認してください。

「応募が来ない」は4つの段階に分けて考える

原因を切り分けるには、求人が応募になるまでの流れを4段階に分けます。管理画面の数字を見れば、どこで止まっているかはすぐわかります。

①そもそも表示されていない

表示回数(インプレッション)が少ない状態です。掲載している媒体を見ている人が少ないか、職種名や地域の書き方が検索語と合っていません。「とび工」で探している人に「建設作業員(経験不問)」という職種名の求人は出てきにくい、という単純な話です。表示が出ていない段階で文章を磨いても結果は動きません。

②表示されてもクリックされていない

表示回数はあるのにクリックが少ない状態です。一覧に並んだときに見えるのは、職種名・給与・勤務地・写真1枚程度。この4点で比べられて負けています。原稿の中身ではなく、一覧での見え方の問題です。

③開かれたが、途中で離脱している

クリックはされているのに応募がない状態です。仕事内容が「現場作業全般」の一行で終わっていたり、給与が日給だけで月にいくらになるかわからなかったり、休日が「シフト制」としか書かれていなかったりすると、読む側は不安な部分を自分で埋められず離れます。

④応募はあったが、面接まで進んでいない

応募はあるのに面接の数が合わない状態です。折り返しの速さ、電話がつながる時間帯、最初のやり取りの印象でほとんど決まります。応募から24時間以内に連絡が取れているかを確認してください。

段階別の直し方

止まっている段階がわかったら、そこだけを直します。全部を一度に書き直すと、何が効いたのかわからなくなります。

表示を増やす:職種名を「探される言葉」に変える

職種名は、社内の呼び方ではなく求職者が検索する言葉で書きます。「技能職」「作業スタッフ」は社内用語です。「鳶職人」「型枠大工」「電気工事士」「内装仕上げ」など、仕事を探している人がそのまま打ち込む言葉を先頭に置いてください。地域も「〇〇市」「〇〇区」まで入れると、地元で探している人に届きます。

そのうえで、掲載先を見直します。総合的な求人サイトは求職者の母数が大きい一方で、建設業の求人は数ある職種のひとつとして埋もれます。建設・建築の職人を専門に集めている媒体であれば、そこを見ている時点で業界に関心がある人に届きます。媒体ごとの考え方は建設業の求人サイト12選に整理しています。

クリックを増やす:一覧で見える4点を作り込む

一覧で見えるのは、職種名・給与・勤務地・写真です。給与は「日給12,000円〜」で止めず、「日給12,000円〜18,000円(月収例:25日勤務で30万円〜)」のように月の収入が想像できる形にします。写真は、社屋や重機だけでなく、実際に働いている人が写っているものを1枚入れてください。顔が写せないなら、手元や作業中の後ろ姿でも印象は変わります。

読了と応募を増やす:1日の流れを時刻つきで書く

仕事内容は「現場作業全般」ではなく、1日の流れを時刻つきで書くのがいちばん効きます。

  • 7:30 事務所集合、資材を積んで現場へ(直行の日もあります)
  • 8:00 朝礼・KY活動・その日の段取り確認
  • 8:30〜12:00 作業(2人1組で動きます)
  • 12:00〜13:00 昼休憩(現場近くの弁当か持参)
  • 13:00〜17:00 作業、片付けは16:30から
  • 17:30 事務所戻り、日報をスマホで送って解散

この6行があるだけで、読む側は自分がその会社で働く姿を想像できます。あわせて、誰と組むのか(職長の年齢層)、現場までの距離、残業の実際の頻度、雨天時の扱いまで書くと、応募前の不安がほぼ消えます。

応募後を取りこぼさない:連絡の担当と時間を決める

応募通知の宛先を、現場に出ている社長の個人メールだけにしないでください。事務員のメールや共有アドレスにも届くようにし、「応募が来たら当日中に電話、つながらなければSMSを送る」と決めておきます。折り返しの時間帯も、求職者が在職中なら夕方以降のほうがつながります。ここは原稿を直すより早く効く部分です。

Photo by Valerie V on Unsplash

建設業でとくに多い落とし穴

業種を問わない一般論ではなく、建設業の求人で実際によく見かける詰まりどころを挙げます。

日給表記のまま、月の収入が見えない

日給は建設業では自然な書き方ですが、他業種から移ろうとしている人には月収が想像できません。雨で現場が流れた日の扱い(他現場に回るのか、休みになるのか)まで書いてある求人は、同じ日給でも安心して読めます。月給制なら月給で、日給制なら月収例を添える。これだけで比較の土俵に乗ります。

直行直帰や移動時間の扱いが書かれていない

現場が毎日変わる仕事では、集合場所と移動の扱いが生活に直結します。事務所集合か現場直行か、社用車があるか、自家用車で行く場合のガソリン代はどうなるか。ここを書いていない求人は、通勤で不安になった時点で候補から外れます。

社会保険や法定福利の記載が薄い

社会保険の加入状況は、求職者本人だけでなく家族が見る項目です。加入しているなら具体的に書く。一人親方として受けていた人を社員として迎えるなら、保険の切り替えで何が変わるのかを面接で説明できるようにしておきます。元請から社会保険の加入状況を確認される流れも強まっており、採用と現場の両面で効いてきます。

会社名で検索されたときに、情報が出てこない

求人を読んだ人は、ほぼ確実に会社名で検索します。そのときに自社サイトがない、あっても施工実績が数年前で止まっている、所在地と電話番号しか載っていないと、そこで止まります。採用ページまで作らなくても、会社概要・事業内容・現場の写真数枚・代表者の一言があるだけで、応募の心理的なハードルは下がります。

原稿を直す前に、社内で決めておく3つのこと

文章を書き始める前に決めておくと、原稿づくりが一気に速くなる項目があります。ここが曖昧なまま書くと、どの会社の求人にも当てはまる文章になり、結局は条件の比較になります。

何人を、いつまでに入れたいのか

「いい人がいれば」で出している求人は、原稿も曖昧になります。来春の工事量から逆算して2人、年内に1人、のように人数と時期を決めてください。急ぎなら未経験の受け入れ範囲を広げる、時間に余裕があるなら経験者に絞って待つ、と打ち手が変わります。採用にかける予算も、この人数と時期から決まります。

どこまでを「未経験可」にするのか

未経験可と書くかどうかで、応募の数と中身は大きく変わります。まったくの未経験を受け入れるのか、他職種の経験者までなのか、車の免許は必須か、玉掛けなどの資格は入社後に取ってもらうのか。この線引きを社内で合わせておかないと、応募が来てから「思っていた人と違う」となり、面接の手間だけが増えます。受け入れると決めたなら、入社後3か月でどこまでできるようになってほしいかも先に決めておくと、求人票にも面接にもそのまま使えます。

応募対応の窓口を誰にするか

応募が来たときに動く人を1人決めて、その人の連絡先を通知の宛先にします。社長が現場に出る会社なら、事務員や奥様が一次対応をして日程だけ押さえる形でも構いません。見学や体験入社を受け入れるかどうかも、この段階で決めておくと返事が早くなります。「まず現場を見に来てください」と言える会社は、条件が同じでも選ばれやすくなります。

媒体選びは、原稿を直してから

順番としては、原稿を直す、次に表示が増える掲載先を選ぶ、です。原稿が整っていれば、同じ媒体でも反応は変わります。そのうえで、建設・建築の職人を専門に探している人が集まる媒体を選ぶと、母数は小さくても応募の質が上がります。

マッセは、建設・建築業専門の求人サイト「GATEN職」の正規代理店です。掲載のご相談から、求人原稿のたたき台づくり、お申し込みのご案内までを一緒に進めます。掲載プランや媒体の特徴はGATEN職の掲載相談ページにまとめていますので、いまの求人原稿を見ながらご相談ください。

1週間でできる見直しの順番

一度に全部はできないので、効果が出る順に並べます。

  1. 管理画面で応募の取りこぼしがないか確認する(1日目)
  2. 応募通知の宛先を増やし、折り返しの担当と時間を決める(1日目)
  3. 職種名を検索される言葉に変え、地域を市区まで入れる(2日目)
  4. 給与に月収例を足す(2日目)
  5. 1日の流れを時刻つきで書き足す(3〜4日目)
  6. 働いている人が写った写真を1枚入れ替える(5日目)
  7. 会社名で検索したときに出る情報を整える(6〜7日目)

ここまでやっても表示回数自体が伸びないときが、媒体を見直すタイミングです。

よくある質問

Q. 求人を出してから、どれくらいで応募が来ますか?

媒体や地域、職種によって幅があるため、何日とは言い切れません。目安としては、掲載から2週間たっても表示回数が増えていないなら掲載先か職種名の問題、表示はあるのにクリックがないなら一覧での見え方の問題、と切り分けて考えてください。1か月まったく動かない場合は、原稿と掲載先の両方を見直す段階です。

Q. 給与を上げないと応募は来ませんか?

金額だけで決まるわけではありません。同じ条件でも、1日の流れ・誰と組むか・残業の実際・休みの取り方が書かれている求人のほうが応募は入ります。給与を上げる判断は、原稿と掲載先を直しても動かないことを確認してからで遅くありません。

Q. 社長一人の会社でも求人は出せますか?

出せます。一人親方や少人数の会社ほど、「誰と働くか」がはっきり伝わる強みがあります。社長の経歴、これまでの現場、どんな働き方をしてほしいかを書けば、大きな会社の無個性な求人より読まれます。応募対応の時間が取れない点だけは、通知の宛先を事務や家族と共有するなどの備えをしておいてください。

Q. 求人原稿を自社で書く時間がありません。

マッセでは、GATEN職の掲載相談をお受けする際に、求人原稿のたたき台をこちらで作成しています。現場の状況をLINEで伺い、1日の流れや条件を文章に起こしてお戻しする形です。あわせて、採用後に発生する作業員名簿や安全書類の作成も、建設業専門の事務代行としてお引き受けできます。

まとめ:原稿を直す順番を決めてから、媒体を考える

建設業で求人を出しても応募が来ないときは、表示・クリック・読了・応募後の4段階のどこで止まっているかを先に切り分けてください。表示が出ていないなら職種名と掲載先、クリックが少ないなら一覧での見え方、読まれて離脱しているなら1日の流れと給与の具体化、応募が消えているなら折り返しの速さです。順番を決めて1週間で直し、それでも表示が伸びないときに媒体を見直す。この流れなら、どの打ち手が効いたのかが記録として残ります。掲載先のご相談はGATEN職の掲載相談ページから、採用後に増える書類仕事はマッセのサービス案内をご覧ください。

最新情報をチェックしよう!