登録は増加 一方で活用には課題の建設キャリアアップシステム
建設キャリアアップシステム(CCUS)への取り組みに対するアンケート調査が、
全国建設業協会の会員企業向けに行われました。
結果、事業者登録を行った会員の割合は50.6%で、前年比較で14.1ポイント増え、着々と利用者が増えてきていることは間違いありません。
しかし、活用状況として「活用していない」と答えた企業が約70%との結果もありました。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の目的として、技能労働者の処遇改善等が挙げられますが、「自社の技能労働者に対して、カードレベルに準じて給与に対する優遇を行っている」とするのが4.4%と、課題点なども見つかりました。
技能レベルに応じた処遇を今取り入れるメリット
優秀な労働者を雇用したい企業にとって、他社が建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能レベルに応じた処遇改善をまだ積極的に行っていない現在の状況は今がチャンスと言えます。
その理由は、自社で積極的に処遇改善を行うことで優秀な労働者・技能者が雇用出来る可能性が上がるからです。
労働者自身の技能をしっかりと処遇に反映させるということが分かれば、やはりそのような企業で働きたいと思う方がより多く集まってきてくれるのはごく自然なことでしょう。
そして、働く側も自身の技能レベルをしっかりと評価してもらえるというのは、仕事へのやる気にも影響します。
技能レベルを上げることで更に処遇が良くなるとすれば、自ら技能のレベルアップを図ることで社員のレベルは高まり、周りからの会社の評価も高まるのではないでしょうか。
「人的資本」という考えがあるこのご時世においては、ますます注目されていくことでしょう。