CCUSのIDやパスワードを忘れたときの復旧手順|症状別の対処と再発行

CCUS(建設キャリアアップシステム)のパスワードを忘れた場合、自力で再設定するには「ログインID(14桁)」「セキュリティコード(4桁)」「登録メールアドレス」の3つが必要です。1つでも欠けていると、お問い合わせフォームから再送を依頼することになります。この記事では、症状別の復旧手順と、事務担当者が本人の代わりに問い合わせるときに必要な委任状、カード紛失時の再発行までを、建設業の事務代行を行っている立場から整理しました。

目次

まず確認|復旧に必要なのは3点セットです

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CCUSのパスワードは、忘れた場合に「確認する」ことはできません。再発行して設定し直す仕組みです。そして再発行の手続きには、次の3つが揃っている必要があります。

ログインID・セキュリティコード・登録メールアドレス

この3つが手元にあれば、問い合わせをせずに自分で完結できます。逆に、どれか1つでも分からない場合は、公式のお問い合わせフォームから再送を依頼する流れになります。

まずは、この3つのうち何が分かっていて何が分からないのかを整理してください。それによって進む道が変わります。

電話窓口はありません。問い合わせはメールのみです

CCUSには電話での問い合わせ窓口がありません。公式のよくあるご質問にも、2020年10月1日の制度改定にともない、問い合わせ対応をメールのみとしている旨が記載されています。急いでいても電話で聞くことはできないため、フォームから送って返信を待つ前提で動く必要があります。

問い合わせフォームの使い方と、返信を待つ間にできることは 建設キャリアアップシステムに電話窓口はない?問い合わせ方法と急ぎの対処法 で詳しく解説しています。

何度も入力を試さないでください

パスワードを思い出そうと連続で入力すると、アカウントがロックされます。ただし、このロックは30分から1時間ほどで自動的に解除されます。問い合わせは不要なので、時間を空けてから試してください。

ロック中に焦って問い合わせフォームを送ると、返信を待つ間に自動解除されていた、ということも起こります。まずは1時間待つのが得策です。

IDとセキュリティコードはどこに書いてあるか

探す場所が分かっていれば、問い合わせずに済むことも多くあります。種類ごとに記載場所をまとめました。

種類形式記載されている場所
技能者ID14桁の数字キャリアアップカードの券面/登録完了メール/ログイン後の技能者情報
事業者ID14桁の数字登録完了時の圧着ハガキ/登録完了メール/ログイン後のトップ画面
事業者責任者ID事業者IDと同じ14桁事業者登録時に通知される事業者IDと同一
管理者ID事業者が任意に追加事業者管理画面の組織ユーザー管理
セキュリティコード4桁の数字技能者はカード裏面の右下/事業者は圧着ハガキとログイン後トップ/登録完了メール

セキュリティコードは「本人確認番号」と同じものです

画面や書類によって「セキュリティコード」「本人確認番号」と表記が分かれていますが、同じものを指しています。4桁の数字で、ログインそのものには使いません。パスワードを変更するときに入力を求められます。

セキュリティコードは再発行しても変わりません

レベル判定でカードの色が変わっても、紛失してカードを再発行しても、セキュリティコードは変わりません。有効期限もありません。古いカードの控えが残っていれば、そこに書かれた4桁がそのまま使えます。

カード券面の「-01」は再発行の回数です

カード表面のIDの後ろにあるハイフン以降の2桁は、カードの発行回数を表しています。新規発行は01で、再発行するたびに数字が増えます。技能者IDそのものは変わりません。

パスワードだけ忘れた場合の手順

3点セットが揃っている場合は、6ステップで完了します。所要時間は10分程度です。

ステップ1|ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」を開く

CCUSのログイン画面にあるリンクをクリックします。

ステップ2|ログインIDと登録メールアドレスを入力する

14桁のログインIDと、登録しているメールアドレスを入力して「再発行」を押します。ここで入力するメールアドレスは、登録時のものと一致していないと進めません。

ステップ3|届いたメールで再発行パスワードを確認する

登録メールアドレス宛に再発行パスワードが届きます。迷惑メールフォルダに入ることがあるため、見当たらない場合はそちらも確認してください。

ステップ4|再発行パスワードでログインする

ログインIDと再発行パスワードでログインします。

ステップ5|新しいパスワードを設定する

パスワード変更画面が表示されるので、新しいパスワードを設定します。要件は8文字から24文字で、英大文字・英小文字・数字・記号のうち3種類以上の組み合わせです。全角文字は使えず、以前と同じパスワードにもできません。

ステップ6|セキュリティコードを入力して完了

最後に4桁のセキュリティコードを入力すると完了です。ここで4桁が分からないと手続きが止まるため、カードや圧着ハガキを先に手元に用意しておいてください。

管理者IDのパスワードは自社で再発行できます

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意外と知られていないのがこれです。事業者が追加で作成した管理者IDのパスワードは、問い合わせをしなくても自社の管理画面から再発行できます。

手順は4ステップです

事業者管理の権限を持つIDでログインし、「810_事業者管理」から「20_組織ユーザー管理」へ進みます。対象の管理者を検索して「更新」を押し、「パスワード再発行」ボタンをクリックします。あとは届いたメールからパスワードを変更するだけです。

担当者が急に休んだ、パスワードのメモが見つからない、といった場面でも社内で完結します。返信を待つ必要がないので、まずこちらを試してください。

申請用ログインIDはセキュリティコードが不要です

登録申請の途中で使う申請用ログインIDについては、パスワード再発行の際にセキュリティコードを求められません。ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」から進めます。

IDやセキュリティコードが分からない場合

ここからは、お問い合わせフォームを使う流れになります。フォームの区分は12種類あり、この場合は「ログイン情報に関する問い合わせ」を選びます。

技能者IDが分からない

まずキャリアアップカードを探してください。券面に14桁の技能者IDが記載されています。カードが見つからない場合は、登録完了時のメールを検索します。それでも分からなければ、お問い合わせフォームから再送を依頼します。

事業者IDが分からない

登録完了時の圧着ハガキと、登録完了メールを確認してください。登録を代行業者に依頼していた場合は、その業者が控えを持っていることがあります。社内で探す前に、依頼先へ確認したほうが早い場合もあります。

セキュリティコードが分からない

技能者はカード裏面の右下、事業者は圧着ハガキとログイン後のトップ画面で確認できます。ログインできる状態であれば画面上で確認できるので、まずログインを試してください。どうしても分からない場合は、フォームから再送を依頼します。

フォームで伝える情報をそろえておく

問い合わせの際は、氏名または事業者名、ID、登録住所、登録電話番号、生年月日、現在のメールアドレスなどを記入します。あらかじめ手元に集めておくと、往復のやり取りが減ります。

登録メールアドレスが使えない場合

担当者が退職してそのアドレスが廃止された、プロバイダを変えた、というケースです。ここは順序を間違えると先に進めません。

ログインできる場合は変更申請から

ログインできる状態であれば、システム上の変更申請からメールアドレスを変更できます。パスワードを忘れる前に、使えなくなったアドレスは早めに変更しておいてください。

ログインできない場合はフォームで申請する

お問い合わせフォームで「ログイン情報を教えてほしい」を選び、現在のメールアドレス、変更を希望するメールアドレス、そのアドレスが使用できない理由、ログインの可否、IDやセキュリティコードの再送希望の有無まで記入します。

メールアドレスの変更が先、パスワード再発行が後です

パスワードの再発行メールは登録アドレス宛に届きます。つまり、アドレスが使えない状態ではパスワードを再発行しても受け取れません。必ずメールアドレスの変更を先に済ませてください。この順序を間違えて、何度も再発行を試している例をよく見かけます。

すべて分からない場合|本人確認は3点以上

ID・セキュリティコード・メールアドレスのすべてが分からない場合でも、本人確認ができれば再送してもらえます。

登録情報との一致を3点以上確認されます

公式のお問い合わせページには、IDやセキュリティコードの再送など個人情報に関わる問い合わせでは、登録されている情報との一致確認を3点以上行うと記載されています。照合の対象として挙げられているのは、技能者氏名、事業者名、申請番号、生年月日、現住所、登録電話番号などです。

問い合わせる前に用意しておくもの

登録した当時の情報が必要になります。引っ越しや電話番号の変更があった場合、登録内容は当時のままである点に注意してください。手元に用意しておくとよいのは、登録時の申請番号、登録した住所と電話番号、生年月日、そして登録を代行業者に頼んだ場合はその控えです。

事務担当者や元請が代わりに問い合わせるときは委任状が要ります

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ここが実務でもっとも見落とされる点です。本人以外がログイン情報について問い合わせる場合、条件によっては委任状の提出を求められます。

委任状が必要になる3つの条件

公式のよくあるご質問によると、次のいずれかに当てはまる場合は委任状が必要です。

1つ目は、フォームで本人との関係性として「代行事業者」または「その他」を選んだ場合。2つ目は、「所属事業者」を選んだうえで、その技能者の主たる所属事業者としての登録がない、または不明を選んだ場合。3つ目は、「登録あり」と申告したものの、実際の登録情報を確認したところ主たる所属事業者として登録されていなかった場合です。

委任状が不要なのは1パターンだけです

逆に言えば、委任状なしで進められるのは「所属事業者であり、かつ主たる所属事業者として実際に登録されている」場合だけです。二次下請の技能者について元請が問い合わせる、代行業者が事業者に代わって問い合わせる、といったケースはすべて委任状が必要になります。

委任状の様式は公式FAQからダウンロードできます

技能者用と事業者用の委任状の様式は、公式のよくあるご質問のページに添付されています。自作する必要はありません。急ぎのときほど、先に様式を取得して押印の手配を進めておくと、やり取りの往復が減ります。

パスワードの問題ではないケースもあります

「パスワードが違う」と表示されていても、原因が別のところにあることがあります。

管理者ID利用料の未払いで利用停止になっている

管理者ID利用料の支払いが一定期間ないと、IDが利用停止となりログインできなくなります。請求書は事業者登録の完了月の翌月、またはIDの有効期限月の翌月初旬に、登録責任者の住所宛に送付されます。

振込後、入金の確認からおおむね5営業日程度で利用できるようになります。請求日から10か月以上経過している場合は別途対応が必要になるため、心当たりがあれば早めに確認してください。請求書が見当たらない場合は、事業者ID・事業者名・電話番号・住所・ログインできないID・登録責任者名を添えてフォームから問い合わせます。

IDを取り違えている

CCUSには、技能者ID、事業者ID、管理者ID、申請用ログインIDなど複数のIDがあります。ログインIDは14桁で、桁数が違う場合は別のIDを入力しています。まず14桁かどうかを確認してください。

初期パスワードを使い続けようとしている

初期パスワードは、初回ログイン後に任意のパスワードへ変更する必要があります。変更した後は、発行された初期パスワードは使えません。ハガキやメールに書かれた初期パスワードを入力し続けても入れないのはこのためです。

入力そのものを疑う

パスワードは大文字と小文字を区別します。前後に空白が入っていないか、メモ帳などにいったん貼り付けて確認し、コピーして入力する方法が確実です。

キャリアアップカードを紛失した場合

カードは再発行できます。手数料は1,000円です。

申し込みはお問い合わせフォームから

フォームの区分で「建設キャリアアップカードを発行してほしい(紛失等)」を選びます。ログインできる技能者IDを持っていること、送付先住所の確認、登録情報との一致確認が前提です。

注意点として、この申し込みでは受付完了メールが送信されません。送信後に返信がなくても、届いていないわけではないので重ねて送らないでください。

手数料の支払い方法

技能者IDでログインし、「360_カード再発行」から「10_支払」へ進みます。クレジットカードのほか、払込票を使ってコンビニ・郵便局・スマートフォン決済でも支払えます。

ログインできない状態で紛失した場合

カードを失くしてセキュリティコードも分からない、という状態では、先にID・セキュリティコードの再送を依頼して、ログインできる状態に戻してからカード再発行に進みます。順番が前後すると手続きが止まります。

圧着ハガキそのものは再送されません

事業者登録の完了時に届く圧着ハガキについて、ハガキ自体を再発行する手続きは公式に案内されていません。ただし、そこに書かれているID・セキュリティコードといった情報は、本人確認のうえで再送を依頼できます。ハガキを捨ててしまっても、情報自体は取り戻せると考えてください。

退職者が出るときにやっておくこと

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ログインできなくなる事故の多くは、人の入れ替わりのときに起きます。退職の手続きにあわせて、次の点を処理しておいてください。

メールアドレスを本人のものに変更する

技能者の登録メールアドレスに会社のアドレスを設定している場合、退職後に本人がパスワードを再発行できなくなります。退職時に本人のメールアドレスへ変更しておいてください。

カードの送付先を現住所に変更する

送付先が会社の住所のままだと、再発行したカードが前の勤務先に届いてしまいます。あわせて変更しておきましょう。

所属事業者の削除と保険情報の更新

所属事業者を削除して「所属事業者なし」の状態にし、被用者保険の登録も実態に合わせて変更します。カードとログイン情報は本人に引き渡してください。

管理者IDは削除すると元に戻せません

退職者の管理者IDを整理する際は慎重に進めてください。管理者IDは一度削除すると復活できず、再度取得するには改めて利用料が発生します。誤って作成した管理者IDについても利用料は発生し、途中で不要になっても返金されません。

ログインできないと何が止まるか

後回しにされがちですが、放置すると現場に影響が出ます。

作業員名簿に技能者を登録できない

技能者と所属事業者の関連付けができていないと、施工体制の作業員名簿に登録できません。元請から提出を求められた段階で慌てることになります。

現場の登録や施工体制の登録が進まない

元請による現場・契約情報の登録も、下請による施工体制や技能者情報の登録も、ログインが前提です。1社がログインできないだけで、体制全体の登録が止まります。

就業履歴の蓄積に影響が出る

就業履歴はカードリーダーへのタッチで蓄積されますが、その前提となる現場登録や技能者の登録が滞れば、履歴も正しく積み上がりません。レベル判定に必要な実績にも関わるため、早めに解消してください。

CCUSの手続きが面倒なときは、マッセにご相談ください

マッセは、一人親方・建築業・職人さんに特化した事務代行サービスです。CCUSの登録申請から、ログイントラブルの対応、作業員名簿や施工体制の登録まで、事務作業をまとめてお引き受けしています。

今回のようなログイン情報の再送依頼は、必要な情報をそろえてフォームに記入し、返信を待って対応するという地味な作業の連続です。現場が動いている時間にこの作業を挟むのは負担が大きいはずです。ご相談はLINEから受け付けています。まずは現状をお聞かせください。

よくある質問(FAQ)

パスワードを確認する方法はありませんか?

ありません。設定済みのパスワードを表示する機能はなく、再発行して設定し直すことになります。

セキュリティコードを忘れたらカードを再発行するしかないですか?

いいえ。セキュリティコードはお問い合わせフォームから再送を依頼できます。カードの再発行は、カード自体を紛失または破損した場合の手続きです。

問い合わせてからどのくらいで返信が来ますか?

公式に日数の目安は示されていません。混雑状況によって変わるため、期日が決まっている手続きがある場合は早めに送ってください。

技能者本人が高齢でメールを使えません。会社が代わりに手続きできますか?

主たる所属事業者として登録されていれば、委任状なしで問い合わせができます。それ以外の場合は委任状が必要です。実務では、登録メールアドレスを会社のものにしている例もありますが、退職時の変更を忘れると本人が手続きできなくなる点に注意してください。

カードの再発行にはどのくらいかかりますか?

公式に期間の明示はありません。現場でカードの提示を求められる予定がある場合は、余裕を持って手続きしてください。

登録を代行業者に頼んでいた場合、IDはどこにありますか?

代行した業者が控えを保管していることがあります。社内で探して見つからない場合は、まず依頼先に確認するのが早いです。

IDとパスワードを元請に伝えても問題ありませんか?

利用規約では、ID・パスワード・セキュリティコードを自己の責任で管理し、第三者に利用させたり貸与したりしないことが求められています。管理が不十分だったことで生じた損害の責任も保有者側にあります。共有せず、必要な作業は委任状を用意して正規の手順で進めてください。

まとめ|先に3点セットの置き場所を決める

復旧の手間は、ログインID・セキュリティコード・登録メールアドレスの3点が揃っているかどうかで大きく変わります。揃っていれば10分、欠けていればフォームでのやり取りと本人確認が必要になります。

今できることは、この3点の保管場所を決めておくことです。あわせて、退職者が出たときにメールアドレスとカード送付先を変更する運用を決めておけば、後から慌てずに済みます。

手続きが煩雑で手が回らないときは、マッセにお声がけください。現場に集中していただけるよう、事務作業を引き受けます。

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