建設キャリアアップシステム(CCUS)導入済みである現場においては、作業者の日々の労働を就業履歴に残していくことが可能です。
(事前に次の事項を済ませておくことが必要です。・技能者登録・所属事業者の紐付け・作業員名簿への登録。)
しかし、当日にカードを忘れてしまうことや失くしてしまうこともあるかもしれません。
その際の就業履歴への反映はどのようになるのかを紹介させて頂きます。
カードを忘れてしまっても就業履歴への反映はできる?
当日にカードを忘れてしまったり、失くしてしまった場合でも就業履歴への反映は可能です。
その方法は、個人各々の技能者ページにログイン後、直接入力をすることで反映できます。
もしくは、所属事業者が代行として直接入力することもできます。
元請けによる承認も必要
上記でお伝えした直接入力だけでは、就業履歴への反映は完了せず、入力後に元請けによる承認が必要になります。流れとしては、
- 就業履歴への直接入力(本人もしくは所属事業者に限る)
- 元請けによる承認
という手続きで、完了になります。
過去の就業履歴はいつまで登録できる?
就業履歴への反映を行うことにより、就業経験のある現場の登録を行うことができます。
ただ、期限が決まっています。
それは、就業日の翌月末までの期間に登録および承認が必要ということです。
例をあげると、1月10日に就業を始めた現場では、2月末までに登録と承認が必要になります。
3月1日以降は登録及び承認ができなくなりますので、気をつけましょう。
就業履歴を反映させておくとどうなる?
就業履歴として残しておくことができるのは、技能者の職種、立場(職長などの役職)、作業内容などです。
それらの内容は、技能者の能力評価制度(レベル判定)に利用可能になります。
能力評価制度(レベル判定)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の代表的な目的の一つであり、技能者の技能レベルを4つに分けることで、資格や経験などを客観的に評価する制度です
建設キャリアアップシステムに登録以前の就業履歴は?
就業履歴には、建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録する以前のことを履歴として残すことはできません。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録は、原則義務化を掲げて国土交通省や全国の建設業団体が動いています。
今後は、全現場のおいて登録が必要になることが考えられます。
建設キャリアアップシステム(CCUS)への登録は少しでも早く済ませておき、自らの経験や技能をシステムに残し、反映させておきましょう。